「傷まないカラー」
これってすごい理想的なカラーですよね。
このQ&Aを見てくれた方たちはきっと、
カラーで髪が傷んでしまった経験があって、
「髪の毛にいいカラーなんてないのかなぁー」
って思ったことがあるはずです。
私たち美容師も、そんなカラーが出来たら良いなって本気で思ってますが、
では、本当に「傷まないカラー」は存在するのか?
答えは、存在しません…
ネット検索で
「カラー」「傷まない」
「カラー」「ダメージ」
ってググってみると
色んな美容師さんが答えてくれてますが、わたしも便乗して答えようと思います(笑)
【傷まないカラーではなく、傷ませないカラー】
アルカリカラー、ヘアマニキュア、ヘナ、インディゴカラー、カラートリートメント、カラースプレー。
カラー剤の種類によって、大小のダメージの差はありますが、
カラーの理論状、全てのカラー剤が髪の毛をダメーさせることは確かです。
「えっ、マニキュアとかヘナも傷むの?」
と思われた方、沢山いらっしゃいますよね。
そうなんです、
実は髪の毛にいいカラー剤なんて本当はないんですよ〜。*これを説明すると長〜くなるので、どこかで書きたいと思います。
だから美容室では、(もちろん当店でも^^)
「傷まないカラー」
ではなく
「傷ませないカラー」
を提唱しているんです。
【髪の毛を傷ませないカラーとは?】
では髪の毛を傷ませないカラーとはどんなカラーのことを言うのでしょうか?
では、宣伝も踏まえて、
当店で行っている「美髪カラーエステ」を例に、傷ませないカラーを説明していきます。
当店のメニュー「美髪カラーエステ」はカットの他、トリートメントが含まれているコースメニューになっています。
これだけ聞くと、
「えっ、何だ。それだけのこと?」
「わたしも自分の通ってる美容室でトリートメントしてもらってるから大丈夫。」
と思われたと思います。
でも、そうなんです。
ただそれだけのこと…
なんですが、
この「トリートメント」が傷ませないカラーを作るポイントになってきます。
【カラーをする時に、サロントリートメントが必ず必要な訳】
美容室で使うサロントリートメントには、種類があり、それぞれに役割があります。
当店にも髪の毛のを傷ませないために、
前処理、中間処理、後処理のトリートメントを使い分けています。
前処理には「PPT」=タンパク質を使います。
PPTは髪の毛と同じタンパク質をつけることで、カラーやパーマ、縮毛矯正の薬からのダメージを抑えることができます。
このPPTに詳しく触れているのでこちらもご参考に↓
Q「美容室で使うPPTトリートメントって何ですか?」
中間処理には、アルカリに傾いた髪の毛(カラーを塗布すると、髪の毛が弱酸性からアルカリにかわります。)のpHを戻す、中間リンスと、ヘマチンを使用しています。
中間処理をすることで、残留アルカリ(髪の毛にカラー剤が残ること)を少なくし、カラーの色もちをよくしたり、ダメージを少なくします。
そして後処理に、サロン専用のシステムトリートメントを使います。
アフタートリートメントと言われているもので、傷んだ髪の毛に数回に分けて塗布していくものです。
当店ではこのサロントリートメントの使い方を工夫して、髪の毛を「傷ませないカラー」を実現しています。
一般的にサロントリートメントは、カラーをした後に使用するのですが、当店のカラーエステでは、カラーの前後に使用しています。
「カラー前にトリートメントって、染まり方に問題ないの?」
とか
「カラーはちゃんと染まるの?」
なんて声が聞こえてきそうですが、
全然問題ないです。
逆に
カラーがしっかり染まり、色もちもよくなり、手触りが良くなるのでいいことだらけです。
このやり方しているサロンは少ないそうで、結構ビックリされます(笑)
サロンによってトリートメントの種類や使い方が違いますが、
美容室では「傷ませないカラー」をするために様々な工夫をしている。
と言うことです。
まとめ
「傷まないカラー」は存在しない。
でも
「傷ませないカラー」はある。