カラーの色落ちはカラーの悩み相談でも上位にきますよね。
ここ1・2年の間にブリーチをするお客様が増えたこともあって、カラーを長く保たせる方法をお伝えしたいと思います。
ところで皆さんカラーの色落ちってどのくらい経つとおこると思います?
希望としては、半年くらい持って欲しいですよね〜。
でも現実は甘くありません。
通常のヘアカラーだと2〜3週間程度。
ブリーチの後のカラー(ダブルカラー)だと1週間程度。
仕上がりの明るさや髪のダメージレベルにもよりますが、一般的な回答だと上記のようになります。
1ヶ月カラーを持たせるのは至難の技ってことなんですね。
ではなぜヘアカラーは色落ちしてしまうのか?
これはカラーの仕組みにも関係してるんですが、小難しいことは抜きにしましょう(笑)
アルカリカラーの場合は、髪の毛の中にカラー剤が侵入してきて、メラニン色素を破壊して、明るくしたり暗くしたりしながらカラーの色素を入れてきます。
簡単にいうと「脱色しながら染めていく」ってことですが、ブリーチの場合は「脱色のみ」行っていることになります。
ここで重要なのは髪の毛の中で起こっている出来事ってことです。
ではマニキュア(酸性カラー)はどうか?
マニキュアは髪の毛を酸性に傾けてイオン結合することで染めていきます。
イオン結合は塩結合とも呼ばれ、髪の持っている電気に結合するという意味です。
わかりやすく言えば磁石のように、+ と − が、くっつくということですね。
髪の内部を染めるアルカリカラーと違って、「髪の表面近くに色をつける」ことができるってことです。
アルカリカラー…髪の内部を染める
酸性カラー…髪の表面を染める
染まる仕組みがわかったところで色落ちの話をしましょう。
ここで重要なのは髪の毛の表面についている
キューティクル
キューティクルは4〜10枚の層になっていて髪の表面に鱗状についています。
髪が乾いている時はキューティクルが閉じてる状態になっていて、髪が水に濡れるとキューティクルが開きます。
アルカリカラーをした髪の毛は、髪の内部を染める為、キューティクルの中にカラーを閉じ込めています。
マニキュアの場合は髪の表面を染めている為、キューティクル近くに付着しています。
髪が濡れるとキューティクルが開くので、内部に染まっているカラーと表面に付着しているマニキュアは、ダラダラ〜と垂れ流れてしまうということです。
ブリーチ毛のように髪の毛がダメージしていると、キューティクルの層はペラペラになっている為、染めた色がドバドバ〜と垂れ流れてしまうんですね〜。
次に重要なのは
カラー剤に含まれているもの
アルカリカラーは名前と同じ「アルカリ剤」が含まれています。
髪の毛は弱酸性が1番良い状態ですが、カラーをした髪の毛はアルカリに傾き、残っているアルカリのことを「残留アルカリ」と呼びます。
髪の毛がアルカリに傾き、残留アルカリが残ることによって、下記のような症状が起こります。
1. キューティクルが少なくなって水分が抜けやすくなる。
2. 熱によってダメージがしやすくなる。
3. 髪が膨潤する。
4. 紫外線を受けやすくなる。
では、髪の毛を1番良い状態(弱酸性に戻す)にはどうしたら良いのか?
当店ではカラーをした後にお流しをする際、次の処置を行なっています。
1. phコントロールで弱酸性に近づける
2. ヘマチンでアルカリ除去
3. 炭酸泉でアルカリ除去
このような処置をしっかりすることで、アルカリに傾いた髪の毛が弱酸性に近づくんですね。
ヘアマニキュア(酸性カラー)はと言うと、アルカリが入っていない為、大丈夫!と思いがちですが、実はそうではないんです。
ヘアマニキュアは髪にカラーを定着させるために、「ベンジルアルコール」「コーティング成分」が使われています。
このベンジルアルコールがキューティクルの表面を少しづつ傷つけていくんですね。
コーテイング成分は髪に艶を出すメリットもありますが、髪の毛を覆う為、キューティクルが水分調節できなくなり、キューティクルが窒息してしまいます。
コーテイング成分が剥がれると、傷ついていた髪が出てきて手触りが悪くなります。
そしてアルカリに傾かない代わりに酸性になる為、髪が収れんしてしまいゴワゴワした髪にもなってしまいます。
ですので、当店ではヘアマニキュアをする際もアルカリカラーの時と同じように、しっかりと処理剤を使って髪の毛を守っています。
自宅でできる!ヘアカラーを長持ちさせる方法!
1.カラーをした日はなるべく洗わない!
ヘアカラーが髪に定着するまでの時間は24時間くらいなので、その前に洗ってしまうとカラーが落ちやすくなります。
2.髪の毛を洗った後はすぐ乾かす!
濡れている髪の毛はキューティクルが開いてる状態なので、 お風呂から出たら速攻で乾かしましょう。
3.ストレートアイロンやカールアイロンは使い過ぎに注意!
熱の温度によっても色落ちしやすくなりますので、140°〜180°くらいでササっと仕上げましょう。
4.色落ちしないシャンプーを選ぼう!
アミノ酸系のシャンプー剤は髪の毛や頭皮に優しく、いろいろな界面活性剤の中で1番色落ちしません。オススメは残留アルカリを除去してくれるヘマチン配合のメンテケアシャンプー。
5.髪の毛を治すトリートメントを選ぼう!
天然由来の保護成分や補修成分がたっぷり入っていると、髪の毛をしっかり治してくれます。ポリマーやシリコンが入ってるものや、天然由来の化合物が入っているものはやらないよりは良いですが微妙です。
6.色味補正するカラーシャンプーやカラートリートメントを使おう!
仕上げた髪色に合わせてカラーシャンプーを1週間に1度くらい使うと色が長持ちします。オススメはカラタスのカラーシャンプー。パープル、シルバー、ピンク、ネイビー、オレンジ、ブラックと種類も豊富です。
7.ドライヤーの前のヘアオイルやヘアクリームも天然物で!
アウトバストリートメントもなるべく天然由来の商品がオススメで、髪の毛を熱からしっかり保護していきましょう。
まとめ
カラーを長く持たせるには、自宅でのホームケアが必須です。
ブリーチを使ってハイライトしたヘアカラーは、特に色落ちしてしまいます。
色落ちだけでなくダメージも通常のカラーより激しいです。
デザインはとっても可愛いんですけどね。
とにかく髪の毛をいい状態で保っていれば、カラーも長く楽しめるってことなので、頑張ってケアしていきましょう!
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