どうして白髪になるんですか?
「白髪になる原因はいくつかありますよ〜。理由は1人1人違うので、カウンセリングしていきましょう。」
なぜ白髪になるのか?
これは髪のメカニズムを知らないとなかなか答えに辿りつきません。
髪のメカニズムは少し専門的になりますので、眠くなったり飽きたりしたら飛ばして下さい。
まず始めに髪の毛は1人1人に違いがあります。
クセがあるとかないとか、カラーをしてるとか、パーマをかけてるとか、ダメージしてるとか、それだけではなく年齢や性別、生活習慣などによっても違ってきます。
日々生活する事で色々なものが様々な変化をするのと同じように、自分自身の髪でさえも1年前とは全く違う髪に変化をするって事です。
というわけで、同じ状況、状態の髪の毛なんて存在しない訳ですから、一人一人違うのは当たり前の事なんですよ。
ではこれから髪の毛のメカニズムがどうなってるのか掘り下げましょう。
髪の毛は毛根の毛母細胞の分裂によって作られているんですが、この細胞分裂によって出来上がった髪の毛には色がなく、白髪の状態で生えてきます。
ではなぜ、髪の毛は黒いのか?って事なんですが、毛根にある毛母細胞の近くにあるメラノサイトって言う色素細胞が、メラニン色素を作って、それが髪の毛に取り込んで色が付くんです。
うーん、専門的になりすぎて自分でも書いていてよく解らなくなりますが、要は生まれたての髪の毛は白髪で、メラニン色素って言う色素がくっついて黒い髪になるってことですね。
じゃあこのメラニン色素ってどうやって作ってるの?ってなりますよね。
メラニン色素を作るにはチロシナーゼっていうミネラルを含んでいる酵素が必要で、このチロシナーゼという酵素とメラノサイトという色素細胞が結合してチロシンというアミノ酸をメラニン色素に変えていきます。
メラニン色素は2種類あって、褐色〜黒色のユウメラニンと黄色〜赤色のフェオメラニンがあります。
日本人の髪はユウメラニンが多いので黒色の髪になり、欧米人はフェオメラニンが多いので黄色の髪になります。
白髪は白色なので、両方のメラニンがないことになりますね。
細胞がどうのこうのとか、チロシンとかチロシナーゼとか、メラニン色素とかメラノサイトとか、似たような言葉ばかりで専門的すぎて皆様には意味不明ですよね。
書いてる僕も頭が痛くなってきました(笑)
ですので、凄〜く簡潔にまとめるとチロシナーゼという酵素とチロシンというアミノ酸がないと黒髪にはならなくて、メラノサイトという色素細胞が働いてくれないと、白髪になっちゃうってことです。
では本題の白髪の原因をあげていきます。
1.加齢による老化現象
2.遺伝
3.生活習慣・睡眠不足・ストレス
4.栄養不足
5.病気
こんなところでしょうか。
では細かくご説明していきますね。
1.加齢による老化現象
この言葉を聞いた皆様が嫌な気持ちになってるだろうなぁと想像しながら書いておりますが、白髪にとって最も現実的なことになります。
人間は年齢を重ねると様々な老化現象が起こります。
肌のたるみやシワ、髪の毛が細くなったり、痩せにくくなったり、疲れやすくなったりと、色々ありますよね。
白髪になるってことも、老化現象のひとつで、色素細胞の機能低下が考えられます。
または、黒髪にするためのチロシンやチロシナーゼが少なくなってるという考えもあります。
いわゆる栄養が行き届かないようになるという事ですね。
2.遺伝
遺伝って調べると一般に何らかの特性が親から子へ、さらにその子孫へと受け継がれる生物学的過程の事を言うみたいです。
この分野は未だに解明されてないことが多いので、白髪になる、ならないは、遺伝によるものなのか?どうなのか?はよくわからないみたいです。
若白髪は若白髪の遺伝子を持った優勢遺伝性によるのが原因となっているのですが、直接白髪に関係するかと言われると不明らしいです。
僕は遺伝なんじゃないかな?と思ってしまうのですが、白髪は遺伝しないという説もあるみたいなので、どうやらそんな簡単には言ってはいけないみたいです。
ちょっと難しい…
3.生活習慣・睡眠不足・ストレス
比較的誰でも白髪になる原因のひとつとしてあげられるものですが、生活習慣で1番気になるのは食事だと思います。
食事は身体の健康を保つ為にもとても大切ですよね。
毎日カップラーメンを食べてたら身体に良くないってのは誰でも知っている筈です。これはカップラーメンが悪いんではなくて、偏った食事が身体に悪いってことです。
偏った食事は身体に良くない=髪の毛にも良くない。
そして睡眠不足も同じ事が言えます。毎日3時間睡眠じゃあ身体が持ちませんよね?
風も引きやすくなりますしね。
そしてストレス。
これは社会で生活するにあたって誰もが少なからずストレスを抱えてるはずです。ストレスは適度にあれば脳がドーパミンを出しやる気になったりもするんですがか、過度なストレスはやはり身体に負担になります。
生活習慣を見直し、身体にいい食事をして、しっかりストレス解消して健康な身体=髪の毛になりましょう。
4.栄養不足
3での説明と一緒になりますが、専門的な視点でみると、栄養不足になるとメラニン色素を作れなくなってしまいます。
メラニン色素に必要なチロシナーゼはミネラルですし、チロシンはアミノ酸ですから当然のことです。
栄養はしっかりバランスよくとりましょう。
5.病気
身体に不調を感じる事を病気といいますが、病気になると身体に様々な症状が現れます。
人間が病気になる時、1番早く症状が出るのは爪や肌、髪の毛だと僕は思います。
特に美容師だからという訳ではないですが、髪の毛の状態を見れば、健康なのか不調なのか解ることがあります。
精神的な病だと特に髪の毛に症状が出るような気がしますし、薬を服用しているのにも気がつきます。
何の薬を飲んでいるのかまではお医者様ではないので解りませんが、髪の毛がペタペタと脂っぽくなっているのが特徴的です。
今までの1〜4の項目のそれぞれが病気につながる要素になっているので、病気にならないようにする事を心がけましょう。
白髪になる原因は人それぞれ違いますし、何が原因になっているのか突き止めるのはかなり難しい事だと僕は思います。
ただ、白髪になりたくない!って思うのは皆さん一緒です。
ひとつひとつ原因を探るのではなく、とにかく身体に良いこと=髪に良いことをするのが、白髪対策の1番の予防だと思います。
あとは、白髪になって我慢出来なくなったら染めましょう。
美容師だから言ってる訳ではないのですが、抜いたりするのは髪にも頭皮にもよくないからです。
白髪染めも種類がありますが、あなたの髪の状態、あなたのご希望を担当の美容師さんと相談する事できっと白髪のストレスから解放されることでしょう。
当店でお染めをご希望の方は美髪カラーエステをオススメしておりますので是非ご利用下さい。
Q「白髪を抜くと増えるって本当ですか?」ご参照下さい。