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髪のお悩みQ&A

美容室で使うPPTトリートメントって何ですか?

PPTトリートメントはカラーやパーマ、縮毛矯正の施術をする際に、前処理剤、中間処理剤、後処理剤として使用されています。サロントリートメントと一緒に使うこともありますね。

PPTトリートメントはサロンワークでは必要不可欠なトリートメントなので、美容師なら知らない人はいないと思いますが、一般的にはあまり聞き慣れないトリートメントのひとつだと思います。

ではPPTについて話をしていきましょう。

まず初めに髪の毛は主にタンパク質で出来ていますが、このタンパク質を分解していくとアミノ酸という小さな単位で表します。

このアミノ酸が2~100個集まると「PPT」(ポリペプチドタイド)となり、100個以上集まるとタンパク質になります。

ちょっと難しいですが、PPTとは天然由来のタンパク質を加水分解した物で、髪の毛の類似成分ってことなんですよね~。

髪の毛はダメージを受けると、タンパク質が失われパサバサになったり、ザラついたりして指通りが悪くなってきます。

その状態からカラーやパーマの薬剤を使うのって
どう思いますか?

カラーやパーマ剤は髪の毛に良くないものって事は知ってますよね?

ダメージしているところに薬剤(髪の毛に悪い物)を使うことがどれだけ危険な事って、想像するだけで、お~怖い…

そう、傷口をさらに広げるだけなんです。

だからこそ髪の毛にPPTトリートメントが必要になるんです。

髪の毛は皮膚と違って、自己修復・再生能力がありません。

皮膚をハサミで傷つけると赤い血がでますよね。

でも、傷口を放っておいても自己修復・再生能力があるから、どんどん治っていきます。

しかし、髪の毛はそうはいきません。

髪の毛をハサミで切っても血はでません。

しかし、切った場所からは血の代わりにタンパク質が流出していきます。

そして、切った場所から新たな髪の毛は出てきません。

長さが伸びるのは皮膚に近い根本から新しい髪の毛が出ているからですよね。

これが、髪の毛が自己修復・再生能力がない証拠です。

髪の毛を治す時、タンパク質はとても水に溶けにくい、大きな高分子になってしまいます。

なので水に溶けやすい加水分解物のPPTがとても重要で髪の毛にあうのです。

髪の毛の主成分はケラチンっていうタンパク質で80~85%の割合を占めていて、その他に水分が11~13%、脂質が1~6%、メラニン色素4.5%の割合で構成されています。

タンパク質は種類が沢山あり、皮膚や爪などはコラーゲンタンパクで有名です。

他にもシルクやコムギ、カゼインタンパクなんてのもあり、それぞれ特徴があります。

最近CMで流れているセラミドは脂質の部分にあたります。

PPTはシャンプーやトリートメント、化粧品にも配合されていて、加水分解◯◯なんてのはPPTと思って頂いて間違いないと思いますが、純粋なPPTではなく、シリコン等と化合してるものもありますから、その辺は注意して見ないと間違えやすいですね。

ゴッドでは純粋な生ケラチンや生セラミド、分子量の違うケラチンやコラーゲン、シルク、キトサン、ヘマチンなど12種類の処理剤のことを「PPTトリートメント」として、それぞれのメニュー、内容によって使用しています。

PPTは分子量によって特徴が異なり、低分子のPPTは分子量が小さいため毛髪内部へ浸透しやすく、保湿性が高い特徴があります。

高分子のPPTは分子量が大きいため毛髪の表面で皮膜を形成する特徴があり、ダメージを軽減させることが出来ます。

じゃあ、浸透率の高い低分子のPPTだけでいいじゃん!ってことには残念ながらなりません。

毛髪への浸透性はPPTの分子量だけで決めるのではなく、髪のダメージレベルや施術する内容によって1番適応するPPTを選択しています。

ゴッドの美髪エステメニューではカラーやパーマ、縮毛矯正、トリートメントの施術前、施術中、施術後に塗布していきますが、塗布する順番や塗布料、使う処理剤は1人1人の髪費、状態に合わせて変えており、その都度ご説明しております。

ただここまで詳しく説明していないので、サラッと聞いて頂ければと思います。

個人的な見解ですが、PPTトリートメント(名称は違うかもしれません。)はオプションメニューになっているお店もありますが、僕は絶対にやった方がいいと思っています。

髪の毛を薬剤から守ってくれるだけでなく、カラーのもちやパーマのもちも変わってくるからです。

手触りや艶感も抜群に上がるので、仕上げのときに触って比べてみるといいかもしれません。

ただ比べようがないので、なんとも言えませんが・・・

ゴッドの美髪エステメニューにはPPTトリートメントが含まれており、さらに手触りや艶感アップの相乗効果を上げる為に補修型のトリートメント (ラメラメトリートメント )などと一緒に使っております。

一緒にする事でPPTの役割も価値ある物に変わってきますし、トリートメントの効果やカラーやパーマのもちも上がりますので、是非一度体験してみて下さいね。