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髪のお悩みQ&A

縮毛矯正とストレートパーマの違いを教えて下さい

縮毛矯正とストレートパーマ。

ゴッドでは

縮毛矯正はクセ毛を伸ばすもの。

ストレートパーマはパーマを伸ばすもの。

としてご案内しております。

どちらも髪の毛を真っ直ぐにすると言う意味では一緒なので、少しややこしいネーミングですよね。

まぁ勝手な個人的主観ですが、これには美容業界の歴史が関係していると思います。

僕が美容師になった20数年前は縮毛矯正というメニューがなくて、ストレートパーマというメニューが全国のサロンで展開されていました。

その時ストレートパーマをかけたお客様の仕上がりは、髪の毛のクセが全く伸びておらずブローで伸ばしてストレートにするものでした。

アシスタントをしながら
「ストレートパーマって、なんで真っすぐにならないのにストレートパーマって言うんだろう?」と疑問に思い、先輩に質問したものです。

この時代のストレートパーマ剤はパーマをかける時と同じように、強い還元剤のチオグリコール酸と弱い還元剤のシステイン酸をクリーム状にしたもので、今の縮毛矯正剤の前身となるものでした。

施術の仕方は薬剤の1剤を塗布して板を張って
「真っすぐにな~れ」と念じるものでした(笑)

20分くらい時間を置いて流して2剤を塗布してまた時間をおく。

その後流して、一生懸命ブローをしてストレートにするという内容でした。

そして美容室から帰って自宅でシャンプーをした後に真っ直ぐになってない髪を鏡で見てショックを受ける…

そうなんです。

ストレートパーマというのは真っ直ぐにならないんです。

衝撃!ですよね…

この時代のお客様はみんな、自分のクセ毛が真っ直ぐになって憧れのストレートにんる~と思ってたのに。

ストレート=真っ直ぐ

誰もが絶対にこう認識していたはずです。

しかし、残念ながらそうではなかったんです。

当時、美容師になりたての僕も真実を聞いてびっくりしました。

今思えばこの工程で真っ直ぐにしよう!っていう事に無理があったんだよなぁ~(汗)

ではなぜか?

この工程では1剤を流した後の髪の毛に、熱処理を加えていません。

1剤には、髪の毛の中のシスチン結合を切る役目があり、このことを髪の毛を軟化させるといいます。

解りやすく言うと、髪の毛を柔らかくしてるんですよね。

そして2剤には髪の毛を固定する役目があります。

では真っ直ぐにする工程はどこにあるのでしょうか?

そうです。

ストレートパーマには真っ直ぐにする工程が存在していないんです。

クシでとかしたり、板に髪の毛を貼り付けるのは 真っ直ぐにする工程ではなかったのです。

そして暫くすると美容業界で、画期的なストレートアイロンが登場しました。

1990年代の中頃だったかな?

このストレートアイロンこそが、髪の毛を真っ直ぐにしてくれるのです。

これはまさに天からの贈り物。

髪の毛はタンパク質で出来ていて、タンパク質は熱を加えるとタンパク質変性が行われます。

タンパク質変性とは熱の力で髪の毛の『形を変える』事が出来るんですね!

1剤で髪が軟化(柔らかくなった)した後に、ドライヤーで乾かしてストレートアイロンをして髪の毛を真っ直ぐにする。

そうする事によって髪の毛のクセがストレートに形付きますよね。

そして2剤で固める。

これが縮毛矯正。

美容業界にとって縮毛矯正の誕生は平成のストレート革命だったのです。

登場し出した頃は真っ直ぐ感が物凄くキツくて、(業界ではパッキパッキのストレートと呼んでます)縮毛矯正かけたなぁという感じだったんですが、最近の縮毛矯正は柔らかく自然な仕上がりになっています。

縮毛矯正が登場した事でクセ毛で悩んでいた方はヘアスタイルの幅が広がり、現在ではホット系パーマと一緒に施術する事が可能になった為、沢山の髪型が楽しめるようになりました。

本当に進化ってすごいですよね~。

今回はだいぶ話が脱線しまくりましたがまとめますと、

縮毛矯正はクセ毛を伸ばすもの。

ストレートパーマはパーマを伸ばすもの。

ストレートパーマと縮毛矯正の違いでした。